プラモデルや模型の塗装で「失敗してしまった…」「塗り直したいけれど、元の塗膜はどうやって落とせばいいんだろう?」と悩んだことはありませんか?

私は中古のプラモをよく買うので前の持ち主の塗装が気に入らず剥がしたいと思うことが多いです。
塗膜を落とす方法として真っ先に思い浮かぶのは「ヤスリで削り落とす」方法かもしれませんが、実はこの方法はトラブルが多くあまりおすすめできません。
今回は、ヤスリがけのデメリットと、パーツを傷つけず手軽に塗膜を落とせる「ガイアカラー薄め液+チャック付き袋」を使ったおすすめの方法を詳しく解説します!
ヤスリでの塗装剥がしは「目の詰まり」に注意!
塗膜をヤスリ(紙ヤスリやスポンジヤスリなど)で削ろうとすると、以下のような問題が発生します。
- ヤスリの目がすぐに詰まる塗料の樹脂成分は柔らかいため、削ると摩擦熱で粉が固まり、ヤスリの目に詰まってしまいます(目詰まり)。一度目が詰まったヤスリは削り能力が激減し、何枚も消費することになります。
- パーツの繊細なディテールが消える塗膜と一緒にプラパーツの角(エッジ)が丸くなったり、彫りの浅いスジボリやディテールが削れて消えてしまう危険があります。
- 入り組んだ部分に届かない凹凸が多いパーツや凹んだ部分にはヤスリが届かず、塗膜がきれいに落ちきりません。
このように、ヤスリでの剥離作業は効率が非常に悪く、パーツを痛めるリスクが高いのです。

そして何より面倒でもあります・・・
そこでおすすめなのが、シンナー(薄め液)に漬け込んで塗膜を溶かす方法です!
薄め液(シンナー)を使った塗膜剥がしの手順
溶剤の力で塗膜を浮かせれば、パーツを傷つけることなく、奥まった部分の塗膜まで綺麗に落とすことができます。
必要なもの
- ガイアカラー 薄め液(ガイアノーツ)(ラッカー系塗料の剥離に最適。※溶剤の強さが気になる場合は、プラスチックを痛めにくい専用の「塗料はがし液」なども使えます)

PSパーツならパーツが溶けることはありませんが、一応使用前にランナーで確認することをお勧めします。
- チャック付きのポリ袋(ジップロック等)(液の揮発を防ぎ、少量の薄め液で全体を浸せるため必須アイテムです)
- 使わなくなった歯ブラシ(浮いた塗膜をこすり落とすために使用。毛先が硬めのものがおすすめ)

私は出張のホテルで使用したアメニティの歯ブラシを持ち帰っています。掃除にも使えるので便利です。
- ゴム手袋・作業用トレー
- 換気環境(しっかり換気しながら作業してください)
作業手順

今回はこちらの中古品のデスティニー(ハイネ機)の塗装を剥がしていきます。前準備としてパーツを分解します。
STEP 1:パーツをチャック付き袋に入れる
塗装を剥がしたいパーツをチャック付き袋に入れます。

Point: タッパーなどの容器を使うと大量の薄め液が必要になりますが、チャック付き袋を使えばパーツに密着するため、少量の薄め液で全体をしっかり浸すことができます!
STEP 2:薄め液を注入して数分間浸す
パーツ全体が浸る程度の量の「ガイアカラー薄め液」を袋に注ぎ、チャックをしっかり閉めます。そのまま数分間放置します。

注意: 長時間浸しすぎると、プラパーツの種類(特にABS樹脂など)によってはパーツが割れたり変形したりする恐れがあります。「数分間放置して様子を見る」のが安全です。

唐揚げの下味をつけるように軽く揉むのもおすすめ!
STEP 3:歯ブラシで優しくこすり落とす
袋からパーツを取り出し(ゴム手袋を着用)、浮き上がった塗膜を歯ブラシで優しくこすり落とします。
スジボリの溝や凹凸に入り込んだ塗膜も、歯ブラシの毛先を使えば綺麗にかき出すことができます。塗膜がするりと落ちていく感覚は快感です!
STEP 4:パーツを水洗いして乾燥させる

塗膜が綺麗に落ちたら、パーツを中性洗剤と水で洗い流し、残った薄め液や塗料のカスを落とします。しっかり乾燥させれば、リペイントの準備完了です!

改修でやすり掛けを行う予定ですのである程度のところで終わっています。新しい薄め液で更に漬け込むとよりきれいに剥げます。

やすりの処理が甘い部分はこのように剥ぐのが難しいです。最終的にはやすりで削ってしまうのがよいでしょう。
まとめ
- ヤスリでの剥離: 目詰まりしやすく、パーツのディテールを壊すリスクがあるため避けるのが無難。
- 薄め液での剥離: チャック付き袋を使えば少量の液で安全・スピーディーに塗膜を浮かせられ、歯ブラシで綺麗に落とせる!
無理にヤスリで削るよりも、薄め液を活用するほうが時間も大幅に短縮でき、仕上がりも段違いに綺麗になります。失敗した塗装のリカバリーや中古パーツの塗り直しの際は、ぜひこの「袋漬け置き+歯ブラシ」の方法を試してみてくださいね!


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