こんにちは!今回は、ガンプラ製作で一歩先のディテールアップを目指す方に向けて、スプリングコンパスの使い方をご紹介します。

コンパスって図工で使うやつじゃないの?
と思ったあなた。それだけじゃもったいない!
実はこのスプリングコンパス、スジボリをはじめとするガンプラ改造で大活躍する超優秀なツールなんです。
スプリングコンパスとは?

スプリングコンパスとは、左右のアームがねじで固定された金属製のコンパスです。中心にあるネジで足を開くのでそう簡単にずれないのが特徴で精密な円をケガく(傷をつける)ことができます。
✦ 文具用のコンパスと違って、素材をしっかりと「なぞる」ことができる
✦ 金属・プラなど硬い表面でも使える
✦ 円だけでなく「等間隔のライン」取りにも応用可能

私は等間隔ライン取り用途で使用することが多いです。
スジボリにどう使う?使用用途を紹介!

こちらのジャンク足パーツで使い方解説していきます。

たぶんインパルス脚です
①円形スジボリの入れ方
スプリングコンパスで軽くケガく
中心に片方の針を固定し、もう一方で軽い力で何周か回す。傷は浅くてOK、下書き程度に。

スジボリツールでなぞる
BMCタガネやラインチゼルで、ケガいたラインをなぞる。溝に沿って彫れるので、ズレにくく美しいラインが完成。
仕上げ処理
彫ったモールドは、デザインナイフでバリを取り、ヤスリで整えると◎。

②ラインに沿ったスジボリへの活用
スプリングコンパスは、パーツのフチやラインに沿ったスジボリにも使えます!
片側の針をエッジに沿わせる
たとえば肩アーマーのフチなど、パーツの外周に針を当てて、一定距離を保ったラインを描く。


沿える側の針を長く伸ばすと沿わせやすくなります
ケガいた線をスジボリツールでなぞる
このガイドを使えば、パネルラインやディテール追加がズレなくできる。


今回ははみ出しそのままですが本番ははみ出し部分はしっかりやすりで消しましょう
③左右同じスジボリをしたい場合の長さ測定
左右同じスジボリを入れたい場合に、定規で長さを図らなくてもコンパスでさっと同じ長さにできるので時短に!

膝の青い部分に入れたスジボリを反対側にも入れていきます。
片側のスジボリの長さをコンパスで測る。

逆サイドの同じ長さのスジボリを入れたい部分に針で傷をつけてガイドにする。


脚、腕、肩など左右対称に同じスジボリを入れたい部分はめちゃくちゃ多いのでスプリングコンパスが重宝します。
まとめ
スプリングコンパスは「円を描く道具」にとどまらず、直線的なスジボリ、並行ラインなど、幅広く応用できます。
とくに自作ディテールや情報量アップを目指す中・上級モデラーには必須級ツール。もちろん初心者にも扱いやすく、ズレない、迷わない、仕上がりがカッコイイ!と三拍子揃ったアイテムです。
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