はじめに
今回はプラモデルによく使用される塗料の塗膜強度の違い、拭き取れる溶剤について検証していきます。
それぞれの塗料について調べてみるとラッカーが強い塗膜を作る!とか水性は下地には向かない!など書かれていますが実際どうなのと思いませんか?私自身話には聞いたことがあるけれど自分で確認したことがありませんでした。

そういう方多いんじゃないでしょうか?
自ら体験することで得られることもあるはず!ということで実際に検証してみました!!
検証
まずはプラ板に塗料を塗装していきます。

ラッカー塗料:Mr.COLOR インディブルー
エナメル塗料:TAMIYA COLOR ENAMEL PAINT フラットレッド
水性エマルジョン:ACRYSION ブラック
水性塗料:水性ホビーカラー ディアクティブグレー
を塗装し1日しっかり乾燥させます。

そしてこちらの4種の薄め液&マジックリン(水性塗料はマジックリンでふき取れる!と聞いたもので・・・)を含ませた綿棒でこすっていきます!!
果たして結果やいかに・・・
結果

こちらの結果を見るとラッカーが塗膜強度が高く、ラッカー塗料薄め液でのみふき取れました!
エマルジョンは塗膜になると強固になると聞いていたのですがエナメル溶剤でもふき取れる意外な結果となりました。また、エマルジョンと水性塗料はマジックリンでもふき取ることが可能で、マジックリンはラッカーとエナメル塗料はふき取れないのでうまく使えば色分けにもしっかり使えそうでした。
表にするとこんな感じ!
ラッカー塗膜 | エナメル塗膜 | エマルジョン塗膜 | 水性塗膜 | |
ラッカー薄め液 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
エナメル薄め液 | × | 〇 | 〇 | △ |
エマルジョン薄め液 | × | × | × | × |
マジックリン | × | × | 〇 | 〇 |
〇:ふき取れる △:ふき取れないが塗膜を少し侵す ×:ふき取れない
水性の2種類はあまり使ったことがなかったのですが極めたら細かい塗りに使えそうです。エナメル塗料は筆塗りに向いているといいますが、エナメル塗膜はエナメル薄め液で溶けるため、重ね塗りができず一回の筆塗りできれいに塗り切らなければなりません。個人的には筆塗りに向いているとは思えない結果となりました。
自分で検証してみるとすっきり整理されるのでとてもためになりました。あくまでも今回ご紹介しました塗料を使用しての結果ですので他メーカーさんの塗料では違った結果が出るかもしれません。

タミヤエナメルカラー ゴールドリーフはエナメル塗料ですがエナメル薄め液でふき取れないことで有名です。例外もあるんですね・・・
皆さんもよろしければ一度検証してみてはいかがでしょうか?
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