プラモデル塗料の違いとは?ラッカー・エナメル・水性の特徴と使い分けを解説!

解説&検証

「プラモデルを塗装したいけど、塗料の種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない…」

そんな初心者の方に向けて、プラモデルによく使われる「ラッカー塗料」「エナメル塗料」「水性塗料」それぞれの特徴や使い方、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。

ぽん
ぽん

この記事では、ガンプラを日々塗装している筆者「ぽん」が、実際の使用感をもとにおすすめの使い方もご紹介します。


ラッカー塗料の特徴

ラッカー塗料はプラモデル塗装で最も一般的に使われる塗料のひとつです。

【メリット】

・家電量販店やホビーショップなどで簡単に手に入る

・塗膜が強くて耐久性が高い

・乾燥が早く、作業が効率的

・カラーバリエーションが豊富

・希釈にあまり神経質にならなくてもエアブラシ塗装しやすい

【デメリット】

・強いシンナー臭がある(換気が必須)

・塗装順を間違えると下地を侵してしまう

【おすすめの使い方】

下地からメインカラーまで、幅広く使える万能塗料です。頑丈な塗膜が必要な外装部分の塗装に特におすすめです。

代表的な製品は、Mr.COLOR(GSIクレオス)やガイアカラー(ガイアノーツ)などがあります。


エナメル塗料の特徴

エナメル塗料は、主に細部塗装や墨入れに適した塗料です。

【メリット】

・伸びが良く、筆塗りに非常に向いている

・ラッカー塗膜の上に重ねて、専用の溶剤で拭き取りできる(墨入れに最適)

【デメリット】

・取扱店舗が少ない場合がある

・臭いが強め

・プラスチックの上に直接塗ると割れる(クラックが発生する)リスクがある

【おすすめの使い方】

ラッカー塗料で下地を作った後、その上にエナメル塗料で部分塗装やスミ入れをするのが安全で効果的です。

タミヤのエナメルカラーが定番です。

ぽん
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パーツを意図的に割るために、エナメルの溶剤を使って負荷をかける技法もあります。ただしこれは中級者以上向けで、扱いには注意が必要です。


水性塗料の特徴

水性塗料は、最近人気が高まっている「においが少ない」タイプの塗料です。

【メリット】

・溶剤臭が少なく、室内でも比較的安心して使える

・乾燥後の塗膜が弱いため、マジックリンやアルカリ電解水で落としやすい

・水性塗膜は水性塗料に侵されないため、重ね塗りがしやすい

【デメリット】

・塗膜が弱いため、下地塗装には向いていない

・乾燥時間が長く、重ね塗りのタイミングに注意が必要

【おすすめの使い方】

エナメル同様に、ラッカーやエナメル塗料でベースを塗ったあとに、筆塗りで部分的に色を足すような使い方がおすすめです。

最近では水性ホビーカラー(GSIクレオス)やエボカラー(ガイアノーツ)など、発色の良い水性塗料も増えています。

【実験メモ】

ぽん
ぽん

実際にマジックリンで拭き取り実験を行ったところ、乾燥後の水性塗膜は簡単に落とすことができました。ミスした部分のやり直しにも便利です。

詳しい検証記事はこちら:


まとめ:塗料の特徴を理解して使い分けよう

ラッカー塗料は乾燥が早くて塗膜も強いため、基本的な塗装に最適です。

エナメル塗料は筆塗りや墨入れに強く、細かい表現に向いています。

水性塗料は臭いが少なく安全性が高いため、初心者や室内作業に向いています。

どれか一つだけにこだわらず、それぞれの長所を理解して組み合わせて使うのが、プラモデル塗装を楽しむコツです。

また、各塗料ごとに専用の薄め液を使って希釈することで、ムラなく綺麗な塗装ができます。必ず一緒に準備しておきましょう。

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