ガンプラ作りで最初につまずきやすいのが、「パーツの切り出し後に残るゲート跡」。
何も考えずに切ると、白くなったり、削りすぎて凹んだり…仕上がりが台無しになってしまいます。
この記事では、誰でもキレイに仕上げられる「ゲート処理の基本手順」を紹介します!
ゲート処理にも必要な初心者がまず集めたい道具に関してはこちら
ゲートって何?
ゲートとは、パーツがランナー(枠)につながっている細い枝のような部分のこと。


赤丸部分がゲートです。
この部分を切り離すことで、パーツが自由になりますが、切り跡(ゲート跡)が残ります。
ゲート跡をそのままにすると…
• 白くなって目立つ(白化)
• パーツの形が崩れる
• 塗装やスミ入れに影響する
…といったトラブルにつながります。
だからこそ「丁寧なゲート処理」がガンプラ上達のカギなんです!
ゲート処理の基本手順
【手順①】パーツから少し離して“1度切り”
まずはパーツ本体に近づきすぎない位置でカットします。
この「最初の一手」は、白化を防ぐための重要ポイント。
使用ツール:ニッパー(切れ味の良いもの推奨)
コツ:
• ゲートの付け根からど余裕を残して切る
• パーツに負荷をかけないように刃先をまっすぐ入れる


パーツからかなり離れた部分を切るとよいでしょう

【手順②】根元を“2度切り”で丁寧に仕上げる
残ったゲート跡を、今度はパーツギリギリの位置で再度カットします。
これがいわゆる「2度切り」と呼ばれるテクニックです。
注意点:
• パーツに触れないギリギリの位置で切る
• 一気に力を入れず、ゆっくり刃を入れる


片刃ニッパーや薄刃ニッパーがあればそちらを使いましょう。できるだけ切れ味のいいニッパーを使うとより白化しにくいです。

【手順③】ナイフで形を整える
ニッパーで切りきれなかった細かな突起や段差を、デザインナイフで薄く削るように整えます。
使用ツール:デザインナイフ(替え刃は定期交換)

コツ:
• 刃でカンナ掛けのように削るのもおすすめ
• 少しずつ何回かに分けて削る
• 削りすぎないよう慎重に
【手順④】ヤスリで表面をなめらかに
最後に、ナイフ跡を目立たなくするためにヤスリでならします。
使用ツール:ヤスリ
やり方:
• やさしく円を描くように磨く
• ヤスリの角ではなく面を使う
• 水研ぎすると粉が舞いにくく、キレイに仕上がる


600番の後に1000番でさっとやすりをかけました。ゲートの後はさっぱりなくなりましたね。
こんな時どうする?ゲート処理のQ&A
Q:白化してしまった!どうすれば?
A:ヤスリで段階的に削って整えるか、トップコート(つや消し)を吹くと目立ちにくくなります。
Q:ニッパーだけで仕上げてもいい?
A:一応できますが、段差やえぐれが残りやすいので、ナイフやヤスリを併用するのがおすすめです。
Q:時間がかかるのが面倒…
A:そうなんです。とても面倒なんです。ある程度経験を積めば目立たないパーツだから白化してもいいから適当に処理・・・なんてこともできるようになります。
まとめ
ゲート処理は地味な工程ですが、仕上がりを左右する非常に重要なステップです。
基本はこの4ステップ:
1. 少し余裕を残して「1度切り」
2. ギリギリで「2度切り」
3. ナイフで整える
4. ヤスリで仕上げる
この流れを身につけるだけで、完成度がぐっとアップします。

初心者こそ、道具と手順を覚えて「キレイなガンプラ」を目指していきましょう!
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